球体通信

Around Forty gay on the Kyushu Island

ドラッグストア・ゲイボーイ。

3年前にアプリで知り合った地元の男の子。

 

なんで会ってくれたんだろう、、ってぐらいかっこいい男の子だった。22~3だったかな。

 

なんかホントにノンケに混じっててもわからないような爽やかなスポーツマンタイプの子。

 

僕も30過ぎてたから頑張って大人ぶって最初のデートにいいお肉を食べに行った。

 

そんなお店行き慣れていないのにそんなことしたからちょっとドギマギがバレていたような気がする。

 

彼は学生として勉学に励みながら医療の現場で実際に働いてもいると言っていた。

 

本当に中身は大人な子で僕に気を使ってくれる素振りをちょうどいい塩梅で見せてくれた。

 

食事を終えた後、できたばかりのスイーツ店でアイスクリームを買い商店街を並んで歩きながら食べた。

 

いろいろと話をして歩いていたのだけど、趣味の話になったときに彼が「ドラッグストア巡りが好きです。」と答えた。

 

その答えが僕は妙に引っかかった。

 

〔こんなに男らしい感じなのにメンタルはやっぱり女なんだなぁ〕と。

 

もちろん自分のことは棚に上げてである。

 

いや、ドラッグストアは好きでもいい。

 

好きでもいいけど、それを堂々と言えるメンタルってどうなんって。

 

彼としては正直に好きなことを心を開いて言ってくれたのだろう。

 

「適当に音楽聴いてる」みたいな僕の答えより全然真摯でいい回答。

 

なのになんか引いてしまった。彼のそのメンタルに。

 

それでも彼とは一応いい関係にはなれた。

 

でも、すぐにお互いに連絡を取らなくなった。

 

たぶん彼も〔こいつは違うな〕と思ったんだと思う。

 

今になって思うのは僕の中の男はこうあるべきというべき論が強すぎたなということ。

 

最初に相手に抱いた理想とちょっとでも違うともうないなと切り捨てていたような気がする。

 

自分の中でもこれが同族嫌悪なのか、何なのかよくわからない。

 

よくわからないけど、ちゃんと彼という人間を見れてなかったのだろう。

 

深く彼を知り付き合っていこうと思っていなかったのだろう。

 

ただドラッグストア巡りが好きと答えた彼の話にあの時、もう少し乗ってあげてもよかったなと今は思っている。