球体通信

Around Forty gay on the Kyushu Island

ドナ様。

ドナ・サマー、通称ドナ様(勝手にそう呼んでます)。

1970年代、1980年代を中心に活躍し、

"ディスコの女王"と呼ばれたアメリカの伝説的シンガー。

ドナ様の公式VEVOチャンネルにライブ動画がアップされていたので紹介したい。

www.youtube.com

 

ドナ様の代表曲といえば、日本でよく知られているのはこの「Hot Stuff」。

2000年代にダイエットコカコーラのCMに起用され、

30代の僕ら世代でも耳なじみのある曲だと思う。


Donna Summer - Hot Stuff (from VH1 Presents Live & More Encore!)

 

僕がドナ様を知るきっかけはSAWプロデュースの作品からだった。

以前にも書いたように僕はPWLの音楽が大好きで、

関連するものは全てチェックするぐらいの勢いで当時聴きまくっていた。

taipon2018.hatenablog.com

その中でSAWプロデュースの名盤『Another Place And Time』に出会った。

1970年代"ディスコの女王"となったドナ様を1980年代当時飛ぶ鳥を落とす

勢いのプロデューサーチーム・SAWがプロデュースし大ヒットとなったアルバム。

この「This Time I Know It's for Real」などたくさんのすばらしい曲が詰まっている。


Donna Summer - This Time I Know It's for Real (from VH1 Presents Live & More Encore!)

『Another Place And Time』の中で僕が好きな曲は「Sentimental」。

テンポが絶妙で心地いい。ゆったりしていてドナ様の声が映えていて素敵。

 

小柳ゆきちゃんがカバーしたことでも知られる「On The Radio」。

小柳ゆきちゃんはドナ様の「MacArthur Park 」もカバーしているようだ。


Donna Summer - On the Radio (from VH1 Presents Live & More Encore!)

これだけの歌唱を見ると本当に思う。これがDIVAなんだなって。

東洋でいえばテレサ・テン。日本で言えば美空ひばりになるのかな。

神に選ばれし歌い手という感じがする。

まぁ小柳ゆきちゃんもいいんだけどね。声に強さがあってバラードも悪くない。

けれど、やっぱり別次元という感じがする。

 

ライブのフィナーレは名曲「Last Dance」。圧倒されるパフォーマンス。


Donna Summer - Last Dance (from VH1 Presents Live & More Encore!)

オーディエンスの興奮、盛り上がり、幸福感が伝わってくる。

この幸福感こそ僕が踊れなくてもディスコミュージックが好きな理由だと思う。

誰にも平等で幸福な時間、それぞれがそれぞれに楽しんでいる。それでいいのだ。

ドナ様の歌声がすべてを包み込んでいる美しい空間。

 

ドナ様は2008年、"女王の帰還"をテーマに当時の流行りの音も取り入れた意欲作『Crayons』をオリジナルの新作としては実に17年ぶりにリリース。

クラブチャートを賑わせた。

そんな『Crayons』からのシングル、「Stamp Your Feet」。


Donna Summer - Stamp Your Feet (in-studio music video)

ドナ様の力強さを感じられる曲。アルバムにかける気持ちが伝わってくる。

流行のエレクトロ成分が強めな曲が多いのだが、「Sand On My Feet」のようなシンプルに聴かせる曲もあり全体的なバランスがいいと思う。

その当時"別にドナ様が歌わなくても・・・"というようなレビューを結構見かけた気がする。確かにそういう見方もよくわかる。

けれど、僕にはドナ様が歌うからいいんだろうと思えたしその必然性も感じられた。

 

ドナ様は2012年、63才でこの世を去った。

人々に幸せな思い出と歌声を残して。

 

CRAYONS

CRAYONS