2005年3月20日、福岡西方沖地震が発生した。僕が体験した唯一の大きな地震だ。
僕は当時大学生で福岡市東区の学生向け安アパートに住んでいた。
前日のバイトの疲れもありその日は日曜日だというのにぐっすり眠っていた。
午前11時前、突然突き上げるような強い揺れで目が覚め飛び起きた。
とにかく激しい縦揺れが長い時間続いていたのを覚えている。
幸いにも僕の周辺には大きな被害はなかったが、
玄界灘に浮かぶ玄界島では多くの住宅が全壊するなど大きな被害が出た。
最大震度6弱。死者1名。負傷者1000名以上。
あれから14年。人間の記憶が風化するには十分すぎる時間なのだろう。
最近、福岡市は景気のいい話が多い。
『天神ビッグバン』と名付けられた再開発プロジェクトは、
九州一の繁華街・天神のビル30棟分の建て替えを促進するというビッグプロジェクト。
www.city.fukuoka.lg.jp福岡市中心部へのアクセスの良さから評価の高い福岡空港。
しかし、あまりに市街地へ近すぎた為に福岡市中心部では航空法によるビルの高さ制限がかなり厳しかった。他都市に比べて高層ビルが少ないことに気付いた人も多いだろう。
そこで天神エリアを国家戦略特区に指定しビルの高さ制限を10年の期限付きで大幅緩和。
より高いビルへの建て替えを促進し、ヒトやカネを呼び込もうというプロジェクトなのだ。
すでに「天神イムズ」や「天神コア」などの街の顔となってきたファッションビルも建て替えに伴う閉店スケジュールを発表。需要の高いオフィスも大幅に増えることになり、そのインパクトは地方都市にしてはとても大きなものとなりそうだ。
さらに今年に入り福岡空港により近い博多駅周辺でも特例的に容積率を緩和してビルの建て替えを促進する『博多コネクティッド』というプロジェクトも動き出している。
都市の繁栄を見ているのは単純に楽しい。新しく便利になっていくのもうれしい。
この地震列島のどこにいたって地震が起きない土地なんてないのだろうし、
地震の心配があるんだから高層ビル立てるなってのもなんか違う気がする。
かと言って、真下にたった十数年前に大きな地震を引き起こした活断層があり、都市型直下型地震が起きうる土地であるということを全く考慮しないというのも違う気がする。
まぁ素人が何のデータもなくあーだこーだ考えてもしようがないのだけれど。
何が正しく、何が正しくないのか。「正しい街」を聴きながら考えるが、未だ答えは出ない。
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