球体通信

Around Forty gay on the Kyushu Island

ドォーモ。

30年間続く九州の人気ローカル深夜番組がこの春、大リニューアルします。

番組の名前は『ドォーモ』。福岡の老舗テレビ局・九州朝日放送KBC)が製作している"九州の夜の顔"とも言える人気番組です。

 

昨夜発表されたかなりショッキングなリニューアル内容をまとめると、

 

①生放送の終了(全編VTR)

②放送時間の短縮(約1時間番組が半分の30分)

③曜日ごとに独立した番組化(大枠としてのドォーモ

④中央のタレントの参加(千原ジュニアロンブー淳、ロバート)

 

各曜日の内容的には、

 

月曜日 ロンブー淳による「ロンプク淳」

火曜日 中上真亜子、美舞、三澤アナによる「真夜中のウワサ話」

水曜日 第1、2週   :ロバートによる「ロバートの!こども特命取材班」

    第3、4、5週:千原ジュニアによる「千原ジュニアと九州で人気番組を創る番組」

木曜日 コンバット満岡本啓、赤塚亮太朗、LinQ・髙木悠未による「迷えるテレビ」

ドォーモ勢が残ったのは火曜日と木曜日ということになっちゃってますね。

確かに福岡のタレント、おもしろくないですよ!でも、こんなリニューアルも望んでなかった。

何が一番悲しいって結局中央の大きな力には地方の力は敵わないって事実だと思うんです。

ドォーモなんてカネもノウハウもない中でなんとかやってきてそのチープさで人気を得てきた部分が多いんじゃないのかなぁ。

カネがないから地元九州の素人もいっぱい出演できたしドォーモのレポーターオーディションも何回もやったりして(定着率がやたら低かったけど)地域密着感がすごかったんじゃないのかなぁ。

それが中央のタレント(東京吉本?)を持ってきてやりますって。。。

もしすごく面白い番組になったとしてもそれは東京の番組のパチモンでしかないし。

昔ながらの九州ローカルの匂いというのはそう遠くないうちに消えるでしょう。。。

 

九州朝日放送KBC)も福岡の後発テレビ局・テレビ西日本TNC)から『ゴリパラ見聞録』というヒット番組が生まれ焦っていたのでしょうか。

(福岡ではKBCは1チャンネル、TNCは8チャンネルが割り当てられている)

taipon2018.hatenablog.com

ゴリパラの3人の人気の高まりはすごいですもんねぇ。

でも、3人は上の記事でも書いたけど中央からの都落ちタレントとしてローカルタレントとして一からやり直している経緯があって、今回のようにポンと中央のタレントがやってくるのはちょっとワケが違うんですよね。

まぁコンバットだって福岡吉本だしゴリパラの3人だってナベプロ福岡支部だしすでに中央の介入の上に成り立っていると言われればそうなんですが。

 

先日、和田アキ子さんがラジオの中で「関西以外はどこ行っても標準語話しててつまんない」という発言をしてらっしゃいました。僕はそれに妙に共感してしまいました。

最近よくティーバーで関西のバラエティ番組を見ています。

もちろん笑いの本場であり吉本や松竹の芸人さんが昔からしのぎを削っていて笑いのレベルが高いんだと思いますが、何に一番惹かれているのかと考えたときにやはり関西独自の文化、価値観に触れられるからだろうと思います。

同じ国なのにこんなに違うんだというのがすごくうれしいし楽しい。

違いを楽しめるというのは豊かさなのかなってなんとなく思ったのです。

 

コンビニのようにどこに行っても同じサービスを受けれるというのはすごく安心です。

でも、コンビニさえ24時間営業を見直す時代に中央の文化を価値観をそのまま受けれていくことがプラスに働いていくのか、すごく疑問です。

出演者がコロコロ変わりながらも積み上げてきたドォーモという文化があるのならそれをもっと生かせる形にしてほしかった。

"改悪"の声も大きい今回の改編、九州人として生暖かく見守りたいと思います。

 

ドォーモCD

ドォーモCD