毎日いろんなニュースがあっていろんな感情が湧きあがる。
でも、その中で本当に必要なニュースはほんのわずか。
本当に自分に必要な情報なのか。しっかり見極める目が必要な世の中だ。
そんなことを想うとき、思い出す歌がある。
朋ちゃんこと華原朋美の「たのしくたのしくやさしくね」。
1997年9月発表の朋ちゃん8枚目のシングル。
当時朋ちゃんが作詞したことでも話題になったこの曲。(小室哲哉氏との共作。)
朋ちゃんらしく実に感覚的でシンプルにまとめられた歌詞だ。
朋ちゃんの楽曲に限らないが小室作品の歌詞には不意にドキッとさせられるフレーズがある。
イメージの世界を歌っていたと思えば、急に芯を突いてくる感覚。この曲なら冒頭部分。
情報の洪水の中で立ちすくむ2019年の僕たちを予期しているともとれる内容。
20年前には考えられなかったが実際に新聞やテレビを見る機会は減ったし、
この世のすべての情報にアクセスしているようで実はできていない空虚な感覚もある。
本当に必要な情報は心の奥にある。そんな当たり前のことも忘れてしまいそうだ。
全体を見ると何だかわからない歌詞だが、真実は意外とこんなところにあるのかもしれない。
第一報を知った時、正直なんとも微妙な気持ちになった。
なんというか心の底から『おめでとう!!!』とは思えなかった。
まるでノンケファンのような反応だが、僕はゲイなのだ。
僕はボインの朋ちゃんで抜いたこともないしSEXをしたいと思ったこともない。
キラキラした姿に憧れたり、一緒に遊んだら楽しそうだなと思ったことはあるが。
それでもある意味裏切られたような感覚に陥った。
朋ちゃんはずっと独身で歌だけを歌っていくのだろうと思っていた。
僕と同じように一人で生きていくのだと。
勝手に僕の中に理想の朋ちゃん像を思い描いてしまっていた。
昨日、久しぶりにファンの前に登場した朋ちゃん。
しっかり全6曲を熱唱したそうだ。僕は写真を見ただけで涙が出た。
その大きな覚悟と生きてく強さを見た気がした。
朋ちゃんは本当に必要なものを得たのかもしれない。
今はそれを素直に喜びたい気持ちだ。『おめでとう!!!』。
どんな状況になっても朋ちゃんは僕の中でずっとずっとアイドルです。
朋ちゃんにたのしくたのしくやさしい未来が待っていますよう祈っています。