先週末のニュースになっていた英国のウィリアム王子の発言。
他国のことながら、なんだかこの発言はジワジワと沁みてきてうれしかった。
たとえウソでもこの言葉はうれしい。当然ウィリアム王子は本気で言っているとは思うけど。
自分の存在を否定されたという思いに駆られた時の人の哀しみと言ったらない。
それは生きる意味さえ失なわせ心を確実に殺していく。
どこまでも堕ちてような絶望の淵にいる同性愛者の子供たち。
そんな子達にこの言葉がどれだけの救いになるだろうと思う。
存在を認めてくれるだけでどれだけの孤独な人々が救われるのだろうと思う。
国のトップや影響力のある立場の人達はこういう言葉を発信してくれるだけでいいような気がする。直接的な同性愛者向け支援などをやらなかったとしても全然いいと思う。
先月にはゲイ雑誌の表紙を飾ったそうだが、ここまでしなくてもいいかなと個人的には思う。 まぁ心強いけどね。
誰かが誰かの言葉に救われる社会ならばどんなに貧しくても生きていける。
ブリジット問題など数多くの難題を抱える英国。しかし、こんな王室のある国なら決して絶望的なことにはならないと思える。
ひるがえって、日本国。"同性愛者は生産性がない"なんてことを言う人間が未だに議員で居られるこの国は本当に大丈夫なのだろうかとすごく不安になる。
言葉というものは人を追い詰めることも救うこともできる諸刃の剣なのかもしれない。
政治家にはその怖さもその素晴らしさも重みも感じて発言をしてもらいたい。
そして、自分自身も日々の発言に気を付けなければと自戒を込めて想う。