2020年4月7日 (日本時間)、YouTube上から小沢健二の公式ミュージックビデオが削除された。「ラブリー」や「今夜はブギー・バック」などの誰もが知る一連のヒット曲のミュージックビデオがである。理由は不明。
突然の削除。なぜ僕がショックだったかと言うと、最近渋谷系の音楽のプレイリストを作ってあの頃の曲を楽しんでいたからだ。その中にオザケンの名曲も当然入れていたので突然聴けなくなってショックだったのだ。
渋谷系と言うのは、90年代に一世を風靡したおしゃれなポップスのムーブメント。
おそらくシティポップ同様に明確な定義ってないんだと思うんだけど、
基本的にヨーロピアン・レトロモダンって感じで中でも軽快なフレンチポップ系の曲が多くて大人気だった。あのはずむようなメロディーがとっても春にピッタリなのだ。
最初に作って聴いていたプレイリストがこちら。
そして、再度作り直したプレイリストがこちら。
あの頃のヒット曲集めただけじゃん!って言われそうだけど、そんなの気にしない!!
Ⅰは、なかなかいいプレイリストだったと思うなぁ。渋谷系が濃縮されてて。
渋谷系ムーブメントを牽引してきたピチカート・ファイブ(小西康陽・野宮真貴)
とフリッパーズ・ギター(小山田圭吾・小沢健二)2組の曲で締めてるのがポイントやね。
そこはお気に入りなのでⅡでも曲順変えず。
Ⅱもなかなかいいんだけどオザケンがいないのがやっぱりさみしい。。。
やっぱ、カジくんとオザケンは外せないよなぁ。いっぱい聴いてきたもん。
ピチカート・ファイブとフリッパーズ・ギターはちょっと世代的に上なんだよなぁ。
ピチカート・ファイブの洗練され具合は田舎の中学生は聴いちゃいけない感覚すらあったなぁ。それぐらい洗練された都会のポップスという印象だった。
フリッパーズ・ギターは世代だったらドハマリしただろうなぁと思う。
でも、今回色々聴いてたら今さらハマりそうな勢いだなぁ、2組ともに。
ミュージックビデオもどれも凝っててすごいわ。モノクロかパステルカラーかってセンスもすごくかわいらしい世界観だよねぇ。なんか夢あるわ。
キャッチーなポップばかりだったからタイアップもたくさんついてたなぁ。
「Hey Hey Baby Pop」はキューピー『キューピーハーフ』CMソングだったから女の子との掛け合いがとってもキュートだし、「イッツ・ア・ビューティフル・デイ」はトリンプ『天使のブラ』CMタイアップだったから"天使"がたくさん歌詞に出てくるし。
あとやっぱりフジテレビ系アニメ『ちびまる子ちゃん』のオープニングテーマだった「ハミングがきこえる」ね。作詞、さくらももこで作曲・編曲、小山田圭吾ってめっちゃ贅沢な曲だったんだなぁ。あと単純に懐かしい。オープニングの映像も覚えてるもんなぁ。
カジくんとカヒミ・カリィのミュージックビデオの最後に出てくる"TRATTORIA(トラットリア)"っていうのは当時ポリドールの中にあったレーベルで小山田圭吾が作ったらしい。やっぱり直接的にも間接的にも後輩たちにすごい影響を与えていたんだなぁ。
それにしてもどの曲も今聴いてもおしゃれとしか言いようがないし、30年前の曲とはとても思えない。
全く色褪せないどころかまだまだ新たな発見がある渋谷系と言われた極上のポップス達。僕は死ぬまで夢のある渋谷系の世界に憧れを抱きながら聴いていくんだろうなぁ。