この夏テレビを売った。近所のリサイクルショップに売った。
若い子はそうでもないんだろうけど、30代以上にとってテレビはそれは大事なものだった。
特に僕のような何にもない田舎の子供にはテレビがすべてだった。
野球放送の延長で楽しみにしていたドラマ見れなかったら本気で怒っていたし、
録画ミスで大好きなバラエティが録画されていなかったら本気で悔しがっていた。
そんなテレビを売った。
もちろん、大人になるにつれて徐々に見なくなっていけれどテレビ離れはしていなかった。
なんとなく家に帰ったらつけるもの、それがテレビだった。
売ってから数日して「やっぱり置いといてもよかったかな。」
ちょっとそんな風に思ったりもした。
でも、先週1週間のテレビを見ていて売ってよかったんだなと思えた。
まるで何事もなかったかのように党員投票もない自民党総裁選を垂れ流すテレビ。
しかも安倍政権の中枢人物を全く無批判に担ぎ上げお祭り騒ぎをするテレビ。
台風報道では伊勢湾台風級だ!室戸台風級だ!風速80メートルだ!と煽りまくったテレビ。
どれも適切な報道だとは言えなかった。
不安や恐怖の拡散。そして、虚像の政治の垂れ流し。
そんなテレビならいらない。