7月5日にデビュー50周年を迎えるユーミンこと松任谷由実さん。
というわけで勝手にユーミン50企画、第1弾。
第1弾は、2013年に発表されヒットした酒井順子さんの「ユーミンの罪」。
5月に行われた「ユーミンリクエスト TOKYO FM 1day Special」の中で
著者の酒井順子さんが「ユーミンの罪」について改めて語っていたので書こうと思った。
新著でもない10年近く前の本の内容をじっくり語るってのは珍しいんじゃないかな。
僕も出てから少しして読んだから結構前の記憶だけど、一応書き記しておこう。
以下、僕の薄い感想文。
最初、タイトルからユーミンを批判するような内容だと思った。
実際の中身はほぼユーミンへの長いラブレターのような内容だったと思う。
(恋愛至上主義的な空気を世の中に広めたという部分で少し否定的な表現があった気がする。)
ユーミンとともに育った世代にとってその存在は単なる人気歌手という枠を超えて
愛も憎も入り混じ複雑なものだったのだということは何となく感じ取れた。
今の若い子の世代ではユーミンは音楽の教科書に載っている人だし
アラフォーの僕ら世代にとってもすでに天上人といった感じで
リアルタイムのユーミンのすごさを知ることはできない。
けれど、この本を通してどれだけの影響を同じ時代の女性たちに与えてきたか、
その歴史をほんの少し追体験できたような気がする。
下の世代はユーミン以前を知らないわけでそう考えると本当に歴史的な資料なんだなって思う。
当時一人の少女が何を感じ、周りの子が、大衆がどう受け止めていたか。
それを知ることはユーミン以前・ユーミン以後の世界を知ること。
ひとり一人の思いや感想が軽んじられる今の時代だけど、そういう所を大事に残さなきゃなって思う。
毎度ようにまとまらないけれど、ユーミン50周年にもう一度読み直そうかな。