九州を超大型台風が直撃したこの3連休。一気に読み終えた1冊。
藤原学思 著「Qを追う 陰謀論集団の正体」。これが超おもしろかった。
朝日新聞さんが5日間だけだが、まさかの無料公開していたので読み始めた。
256ページを読み終えるのに2日もかからなかったね。サクサク読めた。
朝日新聞記者の著者が3年にもわたる取材をまとめた渾身のルポルタージュ。
どうやら朝日新聞デジタルで話題沸騰の連載だったらしい。
陰謀論集団・Qアノンの教祖的存在『Q』の正体を探っていく内容。
これがなぁ、本当に知らないことだらけで驚きの連続だった。
<Qアノン?あぁ、アメリカの陰謀論集団ね>程度の知識だったが、
なんのなんの、日本と関わりのありすぎる話であることにまず驚いた。
そして、日本から生まれたネット掲示板文化。
一連のQアノンの問題を語る上で避けて通れない存在であるということにまた驚いた。
恥ずかしながら僕が2ちゃんねらーだということは以前告白した通り。
読み進めれば読み進めるほどに全2ちゃんねらーに読んでほしいと思える内容。
だって現在の5ちゃんねる(2ちゃんねるから名称変更)の管理者まで出てくるんだもの。
すでに英語圏メディアでは報道済みの内容も多く情報量が多すぎなのも確かだが、
丁寧にまとめられているので単純に読み物として面白いと思った。
書かれていることは事実なのに、過激な思想によって人も死んでいるのに
何かフィクションの様な、作りこまれた物語を読んでいるような感覚さえ覚えた。
ぜひ読んで確かめてほしい。どこかの国のどこかの陰謀論ではないこと。
そして、日本で大きく報じられていない事実があまりにたくさんあること。
それをこの一冊は教えてくれる。全2ちゃんねらー必読の1冊である。