歌のない歌謡曲は、今や珍しいパナソニック1社提供のラジオ番組。
その名の通りボーカルレスの歌謡曲が流され、全国のAM局ですでに70年近く放送されている長寿番組でもある。
各放送局により歴史は違うようだが、地元のOBS大分放送でも長く放送されている。
朝一番から一気に昭和に引き戻される感覚がAMラジオらしくて悪くない。
今やスーパーのBGMでも流れないなつかしく味わい深いBGM。
どういう音源を流しているのだろうとずっと思っていたが、どうやらこれだろうというのを見つけた。
ビクター・ファンタスティック・オーケストラのBGM・インストで聴くJ-POPシリーズ。
1990年にシリーズ一気にリリースされたらしくかなり人気アーティストのスタンダードを網羅した優秀なBGM集だ。
ラインナップは桑田佳祐、松任谷(荒井)由実、長渕剛、山下達郎・竹内まりや、
小室哲哉・木根尚登、氷室京介(狂介)・布袋寅泰、プリンセス・プリンセス、久保田利伸など。
1990年時点での人気アーティストだが、その後もみんな生き残っているのがすごい。
また山下達郎・竹内まりやを夫婦でまとめている辺りすごくいい。
ユーミンと桑田さんは1枚には収まらずVOL.1とVOL.2に分かれている大ボリュームだ。
BGM用にアレンジしやすい曲を集めているのだろうが、ユーミンのVOL.1で言うと、
「Holiday in Acapulco」や「メトロポリスの片隅で」など昨今のベストでは選ばれないセレクトがされており面白い。
90年当時の人気曲はこんな感じだったのだろうなと想像しながら聴いている。
これがすべてかはわからないが、サブスクでも聴けるようだ。
ある程度聴き込んだ曲は脳内再生余裕になるのでたまにはこういうのもいいなと感じている。
大好きなアーティストの声さえ受け付けない夜はBGMの世界に浸るのもいいかもしれない。