円安・物価高・統一教会と問題山積の中、来年春に行われる統一地方選という大きな戦いはすでに始まっている。
大分でも大分県知事選挙・大分県議会選挙・大分市長選のトリプル選挙が行われる予定だ。
現知事の広瀬勝貞氏は来春の退任を表明しており注目される県知事選では、
現時点で野党系候補の安達澄氏と与党系候補での現大分市長の佐藤樹一郎氏の2人が正式に出馬表明済み。
保守と革新が割と拮抗した土地だし
野党側が候補を出さないという選択肢はなかったと思うのでまぁ悪くない選択だと思う。
現職の議員の座を手放してというのが引っかかるけれども。
経産官僚出身の現大分市長の県知事選出馬はまぁ既定路線だろうな。
一部報道では候補者乱立の可能性が報じられており
まだ情勢は流動的だが、久々の与野党対決の構図にはなりそうだ。
僕が見てきた大分県政30年で県知事はなんと2人しかいない。
一人目は1979年~2003年の24年間務めた平松守彦氏、
そして、二人目は2003年~2023年の20年間務めた広瀬勝貞氏。
どちらも地元出身ではあるが元通産、経産官僚で中央からの天下り知事であり異例の長期県政であり共通点が多い。
基本的には自民党政権に従順であり中央から見れば安心できる存在だっただろう。
功績がなかったとはさすがに言わない。
平松知事は自治体それぞれに特産品を見出す"一村一品”運動を提唱。
大分の工業化も推し進めた。広瀬知事は平松県政を継承しさらに推し進めた。
しかし、長期政権は必ず澱む。いいことばかりではない。
中心部からはるか離れた山中に作られたバブリーな香りの森博物館に
50万人も満たない都市にオーバースペックな大分ドームなどなど
一丁前に大分にも箱物の歴史があるのだ。
まぁ特筆すべきなのが大分香りの森博物館の酷さ。
バブルも終わった後の1996年にできた大分香りの森博物館。
一体誰が来るんだよって山の中に立派な博物館を作った事業費がなんと44億円。
しかも、それが平松氏の親族が経営する学校法人・平松学園にたった2億で売却されるというお粗末な結末。
あと立派な大分ドームは地元サッカーチームの大分トリニータがあるので
なんとなくごまかさせているが、この田舎で今後維持できるかは大きな疑問である。
そもそもトリニータも何度もヤバくなって税金投入されてる時点でもうね。
大分ぐらい田舎だとやりたい放題過ぎてもう収拾がつかない。
博物館もドームも平松時代の置き土産であり、
平松氏の24年の後始末を広瀬氏が20年ほぼほぼやっていたのは確か。
でも、同情はできない。
広瀬氏も地元へのキヤノン工場の誘致で大きな事件があったもの。
全国ニュースでも取り上げられたのに結局うやむやになったね。あれも酷かったわ。
結局やりたい放題やって責任は追及されずに終わる。今の中央政治と何も変わんない。
まぁね、全国こんな感じの負の歴史であふれてるんだろうけど、
振り返れば地方が消えていくのが当然の悲しくなる大分県政30年だな。