小泉今日子が主に本に関することを発信している落ち着いたポッドキャスト・ホントのコイズミさん。https://open.spotify.com/episode/2PbpyNU01fc0Fi0i3YRfBa
先週のゲストは作家の温又柔さん。台湾出身で幼い頃に両親とともに移住し日本で育ったという。
日本で同じように育ちながらもこの国の《普通》とは違うとされてきたことが作品の原動力になってきたようだ。
そんな彼女が聴いて気持ちを奮い立たせていたというのが小泉今日子の「女性上位万歳」。
1993年発表のアルバム『TRAVEL ROCK 』収録のカバー曲。
オリジナルはなんとあのオノ・ヨーコ。
カバーするまで小泉今日子も知らなかったというこの楽曲。
アラフォーの僕も全然知らなかった。すごい強いメッセージソング。
2年前に47年ぶりに復刻リリースされていたらしい。
https://www.sonymusic.co.jp/artist/yokoono/info/524288
大体オノ・ヨーコってジョン・レノンとラブ&ピースを歌っていた人というイメージしかなくて
オノ・ヨーコ自身がどういう曲を歌ってきたかは知ろうともしなかった。
1970年代のウーマン・リブ運動の中で作られた曲らしいけど、とても50年近く前の曲とは思えない。
サウンド的にもかっこいいよねぇ。
この曲の切れ味が錆びてないということは50年前と変わらず女性の地位向上はなされていないということだろう。
それにしても「女魂女力」ってすごいパワーを持った言葉だなぁ。
また今の暴力的な男性中心の政治を見ているとこの部分が滲みるね。
‘’男性社会一千年
暴力政治の日本国
歴史が示す無謀の徒
女性団結の時が来た‘’
この週末も政府主催の国際女性会議が行われたようだけども、なんとなくのイメージアップに‘‘女性‘’を政治利用しつつも何も変わらない男性社会。
外面だけ良くて内側で抑圧しまくるってまさにドメスティック・ヴァイオレンス。今の日本で行われているのはDV政治だと思う。
だって2022年の日本国のジェンダーギャップ指数は146か国中116位。
先進国で最低レベル、アジアの中でも韓国、中国、ASEAN諸国より低い悲惨な状況。
https://www.gender.go.jp/public/kyodosankaku/2022/202208/202208_07.html
政治的な抑圧に対しては政治的なメッセージを返していくべきじゃないのかな。
小野洋子のこの曲は萎縮した令和の時代にいろんな気づきを与えてくれる。