2003年ごろの音楽は不遇だった。
今より景気はよかったものの明らかにCDバブルは終わり、
さらにファイル共有ソフト全盛になりCD売り上げは急落。
そんな中、ドラマ主題歌に起用された「What's the answer?」でブレイクしたのがRetro G-Styleだった。
EXILEや倖田來未を擁したエイベックスのリズムゾーン所属だった彼ら。
メロディアスな曲にヒップホップ要素が程よく絡み合う楽曲が特徴。
メロディーはメインボーカルのMASAYAの高めの声がよくマッチしていたし、
ラップはIGORの本格的なのにエセヒップホップラップな感じが当時らしくてすごくいい。
メインボーカルのMASAYAは2011年に亡くなられているので、3人での再結成はされることはない。
しかし、Retro G-Styleの音楽はこうして2022年にも残っている。
メロディアスなことでエイベックスらしくない普遍的な魅力があるとは思ったが、今聴いてもいいじゃんと思う。
アルバムとしては「What's the answer?」の売れたすぐ後に発表されたミニアルバム「Party 3」をよく聴いた。
ジャケットのイラストのように夏がテーマのミニアルバム。
「 A.N.L.」「September」、井上陽水のカバーの「少年時代」もすごくいい。
また「終わりのメロディー」も耳に残る切ないメロディーで好きな曲だなぁ。
MASAYAのボーカルが一番よく聴こえる曲かも。
何が答えか日々迷うことも多い。
偉い人や有名人な人が言うことが答えのように考えがちになる。
しかし、答えは自分で感じみつけることであり不安であろうと自分で決めていくもの。
Retro G-Styleが教えてくれていたのはそういうことだったのかもしれない。