九州でお茶請けのお菓子によく置いてあるミニサラダ。新潟の三幸製菓の商品だ。
意外と全国区ではないと去年ぐらいに知って驚いたレベルで大人気のおせんべい。
三幸製菓の商品は大好きで最近だと気分シリーズの充実じゃこ気分もリピしまくりだった。
だが、今年2月の6人もの死者を出した火災事故で見えてきた三幸製菓の正体はヤバかった。
あれほどの大事故でも社長の会見すらなく次々と出てくる情報は悲しくなるものばかりだった。
自分も食品工場で働いたこともあるし工場の多い田舎だから何か他人事とは思えなかった。
食品工場でそこまで動線が確保できていないって本当に想像できないし恐ろしいと思った。
4月後半になり起きてしまった知床の遊覧船死亡事故。
26人が被害に遭いこちらもずさんな会社の対応もあり大きく報道され始めた。
その週明けに三幸製菓のツイッターにこそっと投稿された謝罪文。
当社工場での火災についてのお詫び及び当社の対応について
— 三幸製菓 (@sankoseika) April 25, 2022
フォロワーの皆さまへお詫びとご報告が遅れましたこと、深くお詫び申し上げます。 pic.twitter.com/J2DQilxAQX
なんとも悲しい対応だった。
批判の対象が逸れたのを確認してからこの対応。さすがに酷いと思った。
しかも、ほとぼりが冷めたのを見計らって工場も再開するという。
なお亡くなったパートさん達と契約書すら交わしていなかった事実も判明している。
この連休も新潟のローカルニュースでは続報があったようだ。
やっと開かれた遺族説明会。遺族へは工場再開の方針すら伝えられていなかったらしい。
業界第2位だという三幸製菓。あの事故を受けても傾きも潰れもしないのだろう。
ツイッターには応援メッセージも並ぶ。僕も応援したい気持ちはある。
雪の宿もチーズアーモンドも大好きだ。どれだけ食べて大きくなってきたか。
でも、自分で購入することはもうないと思う。
6人も亡くなったことをどう受け止めるか。問われている。
もちろん問われているのは僕たち消費者だ。
これだけの情報を知ってもなお何事もなかったかのように買い続けていいのか。
僕はさよならする、ミニサラダに。そして、三幸製菓に。
これ以上誰かの痛みに鈍感にならないように。