球体通信

Around Forty gay on the Kyushu Island

読書感想文

信仰📚それは誰の中にも。

やっぱりこの人は神がかっている。村田沙耶香・著「信仰」。 このタイミングですごいの出してきたな!と思ったら夏前には出ていたようで ここ2~3年の短編小説とエッセイを集めた短編集ということらしい。 表題にもなった〈信仰〉はコンビニ人間にもつなが…

主体を自分に📚老いてきたけど、まぁ~いっか。

アラフォーで読むのは失敗だったかと思ったが、まぁ最後まで読んでよかったと思う。 老年期の前の中年期を「老い」と向き合い どう過ごしてくべきを考えていく、野沢直子著・「老いてきたけど、まぁ〜いっか。」。 野沢直子も人の子で人の親なのだという当た…

コンビニは通える引きこもりたち📚引きこもりのリアルな現実。

キャッチーなタイトルである。そのためあまり期待していなかったがいい本だった。 久世芽亜里 著「コンビニは通える引きこもりたち」。 「引きこもり」の本は割とたくさん出ていると思うけれど、 目につくのは学者や研究者の方々の本が主なものだったと思う…

2ちゃんねらー必読📚Qを追う 陰謀論集団の正体。

九州を超大型台風が直撃したこの3連休。一気に読み終えた1冊。 藤原学思 著「Qを追う 陰謀論集団の正体」。これが超おもしろかった。 prtimes.jp 朝日新聞さんが5日間だけだが、まさかの無料公開していたので読み始めた。 256ページを読み終えるのに…

「ユーミンの罪」感想文。

7月5日にデビュー50周年を迎えるユーミンこと松任谷由実さん。 というわけで勝手にユーミン50企画、第1弾。 第1弾は、2013年に発表されヒットした酒井順子さんの「ユーミンの罪」。 5月に行われた「ユーミンリクエスト TOKYO FM 1day Special」の中で 著者…

「家族終了」感想文。

センセーショナルなタイトルだけれど、一家殺人事件の小説とかではないです。 酒井順子さんが『家族』というものについていろんな角度から分析している本、「家族終了」。 酒井さんはおばあちゃん、お父さん、お母さん、お兄さんをなくして リアルに“家族終…

「下に見る人」感想文。

なんか最近急に字を読みたくなって、 なんとなくタイトルに惹かれて読んだ酒井順子さんの「下に見る人」。 人を下に見てはいけないのよ。なんてそんな子供みたいな本じゃなく大人の本だった。 酒井順子さんが半生を振り返りながらあらゆる場面での"上下"を示…

「しろいろの街の、その骨の体温の」感想文。

久しぶりに小説らしい小説を読んだ感覚。 村田沙耶香さんの「しろいろの街の、その骨の体温の」を読んだ。 10年前の作品ながらなんか今の小説臭いタイトルにちょっと迷ったけど、 話題になったコンビニ人間が個人的にはかなり良かった記憶があって選んでみ…