先週のTOKYO FM・Yuming Chordでユーミンの幻のシングル「命の花」の話題が出た。
「命の花」は1994~1995年に放送されたTBSドラマ『私の運命』の主題歌だった楽曲で
当時ドラマの脚本を手掛けていた脚本家の大石静さんが好きな楽曲として挙げたのだった。
ちょうどシングルのリリース時期に阪神淡路大震災が発生。
神戸では火災により多数の死者が出たこともあってシングルは発売中止となってしまった。
今回の放送でユーミンが語っていたのはあくまで自主規制的な対応だったということだった。
確かに内容的にもタイミング的にも当時の対応はしょうがなかった気もする。
結局、その後アルバム『KATHMANDU』に収録されたけどそれはドラマで使われたバージョンではなかった。
アルバム『KATHMANDU』を象徴する妖しげでゾクゾクする無国籍な雰囲気が
本当にユーミンにしか出せない感覚だなぁと思っていて僕も大好きな楽曲だからうれしかった。
それにしてもあの頃のTBSドラマ、よかったなぁ。
『私の運命』の主演は坂井真紀ちゃんがけなげで本当に感情移入して見れたんだよなぁ。
相手役は東幹久だったっけ。時代だなぁ。。。
このドラマの構成がまた特殊で94年10月から95年の3月までの半年間の放送で
前半は倖せ、後半は激動みたいな感じだったんじゃないかな。いや、最初から重めだったかな。
運命に翻弄される一人の女の生き様を半年間本当に丁寧に描いていたんだよなぁ。
またあの頃のTBSドラマを歌で支えたユーミンもすごい。
ミリオンヒットとなった「真夏の夜の夢」しかり、この『私の運命』では
前期の主題歌に「砂の惑星」、後期の主題歌に「命の花」を提供。
どっちもすばらしいよねぇ。
最新のTBSドラマの主題歌をユーミンが担当するってことで
漫画家の柴門ふみさんと脚本家の大石静さんを迎えた放送だったわけだけど、
その新曲も悪くはないけどねぇ。
やっぱり「命の花」の幻のシングルバージョンを聴きたいねぇ。