球体通信

Around Forty gay on the Kyushu Island

伊秩弘将肝いりユニット・ガーデンズとは何だったのか。

昨年11月にひっそりとサブスク解禁されたガーデンズ。

 

所属していたレコード会社TOY’S FACTORYYouTubeチャンネルにはなつかしいミュージックビデオの数々も公開されている。

 

1997年当時、SPEEDのプロデューサーとしてノリノリだった伊秩弘将がプロジェクメンバーとして参加した、肝いりのユニットがガーデンズ(The gardens)だった。

 

同時並行で伊秩弘将がプロデュースしていたユニットはロウティーンのSPEED、ハイティーンのdeeps、アダルトなガーデンズと上手に住み分けがされていた印象。

 

小室哲哉のglobe、小林武史MY LITTLE LOVERに当たる、そのプロデューサーの一番やりたいことをやる本気のユニットであったと思う。

 

ボーカルのJunkoは1988年にソロシンガーとしてデビューした苦労人。大塚純子大塚ジュンコと名前を変えながら歌い続けてきていたが、ガーデンズのボーカルとして再デビューすることになる。

 

ボーカルのJunkoの声は90年代前半に活躍した女性シンガーソングライターのようなドライなロックに合う声質であり、そこに90年代後半の当時の今の音との化学反応がガーデンズの魅力であったような気がする。言うなれば90年代前半と後半のミクスチャーがガーデンズだった。

 

キャッチーな楽曲は多くのCMやドラマのタイアップと連動して大ヒットこそなかったもののシングルはスマッシュヒットを記録し、リリースしたアルバム2枚はオリコン上位に食い込むレベルでは売れていた。

 

せっかくミュージックビデオが公開されているのでミュージックビデオのある代表的なガーデンズソング3曲をご紹介。

 

特大ヒットとなったSPEEDの「White Love」とほぼ同時期にリリースされた「Eternal(1997)」は、オーソドックスながらかなり力の入った名バラード曲。ユニット初期段階ではボーカルのJunkoの顔出しはほぼ無くZARDスタイルのメディア露出であった。

 


www.youtube.com

 

一番キャッチーで代表的なシングルといえる「Sweet Sweet Memories(1998)」はスカッと疾走感のある爽やかな失恋ソング。大人の少しビターな恋についての曲がかなり多かった印象。

 


www.youtube.com

 

新しい朝の希望を歌う「Morning Light(2000)」。普通にSPEEDが歌っても良さそうな曲だがシングルではなくラストアルバムのリード曲。アルバム曲もかなりクオリティーが高いのがガーデンズだった。

 


www.youtube.com

 

90年代後半のJ-POPのひとつのピークを彩ったガーデンズの音楽。サブスクでぜひ味わってほしい。