球体通信

Around Forty gay on the Kyushu Island

どうしようもないせつなさはビリーバンバンが教えてくれた。

大分県が全国に誇れるものといえば、まずは温泉。その次に来るのが麦焼酎だろうと思う。

 

その代表ともいえるのが大分県宇佐市に本社を置く三和酒類麦焼酎いいちこ」だ。

 

いいちこ」のCMといえば海外の美しい風景にビリー・バンバンの美しい楽曲が

 

映え、目を奪われるような作品で鮮明に心に残っている人も多いだろう。

 

そんな懐かしの名作CMが「iichiko」のYouTube公式チャンネルで見ることができる。

 

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全部いいんだけどさ、僕が印象に残ってるのはこの1995年の『ウィーンの森篇』かな。

 

使用楽曲は、1994年発表のビリー・バンバン「遅すぎた季節」。

 


iichiko TVCM 1995 ウィーンの森篇

 

当時、土曜ワイド劇場の枠でこのCMがよく流れていたと思う。

 

何も考えずにいれた小さい頃の幸せな土曜日の空気感。一緒に覚えてるなぁ。

 

それと同時にどうしようもなくせつないことって大人にはあるのかなって漠然と感じていた気がする。

 

今、冷静に見るとウィーンの森に麦焼酎はねぇだろっ!とか思うんだけど、

 

有無を言わせないこのCM全体の雰囲気がすごいよね。

 

それをつくりあげるビリー・バンバンの歌の力よ。

 

それにしてもどうしたらこんな美しくて切ない曲が作れるのだろう。ただただ敬服。

 

現在、御年73歳のビリー・バンバンの菅原進さんも公式YouTubeチャンネルを開設している。

 

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そんなご本人が73歳の今の声で歌ってくれている「遅すぎた季節」の動画をアップしてくれていた。

 


【いいちこCM曲】ビリーバンバン「遅すぎた季節」を菅原進(73才)本人が歌ってみた。

 

そりゃ多少はおじいちゃん感あるけど、歌声は変わらないと言っていいよね。

 

全然あの当時の歌の世界が壊されないことの凄さ。本当に心が震えるね。

 

でも、時は移ろう。麦焼酎の本場といえる大分県でも

 

人気の芋焼酎、鹿児島県は霧島酒造の「黒霧島」がかなり幅を利かせるようになってしまった。

 

僕自身はもはや酒自体をあまり飲まない世代。正直焼酎もあんまりな感じ。

 

そんな時勢もあって最近は「iichikoNEO」や「いいちこ下町のハイボール」など

 

若者向けの新商品も三和酒類は果敢に出し続けているよう。

 

最新CMではちょっとアルパカに頼りすぎな気もするが、CMのコンセプト自体はぶれていない。

 


iichikoNEO 2020 ニュージーランド篇

 

アイメールじゃなくてエメの歌もまぁいいんじゃないだろうか。

 

どんなに時代が移ろっても素晴らしい作品は記憶に残っていく。

 

一連の「いいちこ」のCMとビリー・バンバンの楽曲を聴いていると心からそう思えるのだ。

 

オールタイムベスト

オールタイムベスト

 
iichiko CM SONG COLLECTION 『これが恋というなら』

iichiko CM SONG COLLECTION 『これが恋というなら』