昨年の春、話題の中心だったのは前首相夫人・安倍昭恵さんの大分旅行。
当時コロナの警戒が強まる中、わざわざ昭恵さんが大分の宇佐神宮まで会いに行ったのが"ドクタードルフィン"なる人物だった。
当時も"怪しい""ヤバい"とさんざん話題になったあのドクタードルフィン。
実は今、公式YouTubeチャンネルを開設している。
しかもチャンネル登録者数、驚異の1万人。
全員冗談で登録しているならいいけども、これ本気で信じてる人がいたら、、、
そう思ったらちょっと怖くなった。
他人事ながらちょっと心配になる。今やYouTubeは子供も普通に見ているし。
子供だけじゃない。政治も経済も本当にひどい状況で、
心が弱りきっている人にたまたまでも刺さってしまったとしたら・・・。
動画のひとつを見てみるとまぁありえない、すさまじい持論を展開していた。
下手なお笑い芸人より面白いと思うが、これを真顔で見ている人がいるのかもと思うと怖くなる。
次元を上げるには?(2) [ドクタードルフィン 松久 正 公式チャンネル]
30代後半の僕の世代は小学生高学年に一連のオウム真理教の事件が起こり、
強く意識の中に宗教への嫌悪感と恐怖心が植え付けらえた。
特に新興宗教の類への視線は自然と厳しいものになったと思う。
それでも今現在でもたくさんの新興宗教に限らず数多のスピリチュアル系のものは消えていない。
それは人にとって信じる何かが必要だということに他ならない。
確かに良くないものはたくさんあるけれど、宗教自体を否定してよかったのかと大人になった今思う。
あの時、マスコミを含めて世間の空気が宗教という存在自体を否定していたような気がするからだ。
何かを信じることは悪ではないし、それによって頑張れるならそれでいいと思う。
でも、この迷いの時代の中で危険なものは増えていると感じる。
ドクタードルフィンだけではない。数多のスピリチュアル系ユーチューバーの
動画が何十万再生、何百万再生されているのを見るとやはり怖い。
信仰は自由と言いつつも不幸な人を増やしてはならない。その線引きはとても難しい。
偉そうに書いてみたが、僕の中にも答えはない。迷いながら生きていくしかない。
金金金の世の中。でも、お金だけを信じて生きていくのもなんか違うような気がする。
そんなことを考えていると変なスピリチュアルにはまる人の気持ちもわかる気がするのだ。