球体通信

Around Forty gay on the Kyushu Island

ジャングルスマイルの思い出。

Jungle  Smileのセカンドシングル「片思い」がリリースされて今日でちょうど25年。

 

1997年3月21日の他のリリースは川本真琴「1/2」、松たか子明日、春が来たら」など。

 


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春のリリースだったけど、実際にこの曲がよく流れていたのは5月6月頃だったと思う。

 

もはや懐かしい響きだけれど、有線から火がつきじわじわとロングヒットした記憶。

 

当時僕は中学1年生。

 

“叶わない恋”というフレーズが引っ掛かり

 

絶対に遂げられない同級生への淡い想いを重ねて聴いていた。

 

それと同時にゲイの恋なんて全部どうしようもないんだろうと漠然と絶望していた。

 

「片思い」ロングヒットの中、6月にリリースされたサードシングル「冒険(ロマン)」は自分の中を冒険するような壮大な曲。

 


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僕は男が好きなんだと言う動かしがたい自覚とそれに強く反発する気持ち。

 

自分って何なんだろうって考え始めた頃の曲。


恋のような感情を知ると自分に向き合わざるを得ない。

 

だから「片思い」「冒険(ロマン)」の流れは必然でこのリリース順でなければいけなかったのだろうなぁ。

 

そのアイデンティティの揺らぎの流れを僕はまっすぐ受け取っていた。

 

1年後の1998年6月には代表曲となった「おなじ星」でブレイク。セカンドアルバム「林檎のためいき」は大ヒット。

 

「小さな革命」とか「白い恋人」ももちろん聴いてたけど、なんとなく2000年頃にはJungle Smileからちょっと離れていた。

 

再び聴くようになったのは2001年5月リリースの「抱きしめたい」をラジオで聴いてからかな。

 

それから自分の中でジャンスマ熱が再燃して2000年2月リリースの「翔べ!イカロス」に遡って名曲じゃん!って感動した。

 


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「翔べ!イカロス」の“僕らは行くしかない”というフレーズには何度も助けられた。

 

僕はその時高校2年生。

 

すべてがうまくいかない感覚だけあって苦しかった時期。

 

ゲイだ何だの前に友達って何だ?ってとこまで行っちゃって中学生の頃より余裕がなかった時期。

 

平凡な表現だけど痛みに寄り添ってくれるような曲がよかったんだろうなぁ。

 

慰められてたんだろうなぁ。

 

2001年7月にはベストアルバム「ジャンスマポップ~シングル集~」がリリース。

 

僕はそれを本屋さんで買って大切に聴いた。

 

てんとう虫のかわいいパッケージの初回盤。

 

付属の8cmに入った「翔べ!イカロス」の合唱バージョンもいっぱい聴いた。

 

なんとなく振り返ったら

 

僕の思春期とJungle Smileは一緒にあったなと思う。