球体通信

Around Forty gay on the Kyushu Island

ブエノスアイレス4K🎞鮮やかなモノクローム。

台風一過の平日、見たかったブエノスアイレス4Kを観に行ってきた。

 

田舎にも一応ミニシアターはあってブエノスアイレス4Kはそのサブ館でやっていた。

 

地下の劇場に降りると窓口で先客の女性が入場券を買っていた。

 

しばらく後ろで待っていると女性はパンフレットはないんですか?と。

 

そうそう、僕もパンフレット絶対!絶対買おうと思って来たんだ。

 

そしたらスタッフの方が台風で届くのが遅れていると・・・えっ。

 

注文しておいていただければ取り置きはできますからと伝えられ女性はじゃあ注文しますと。

 

えーまたここに来るのかーと思ったらスッともういいかと思えた。田舎者はあきらめがいいのだ。

 

入場券を買って上方の通路側の席につく。

 

160席ほどの劇場に平日昼間にしては多いのかな、20~30は座っていたな。

 

予告編が始まって眼鏡持ってくればよかったって

 

ちょっと後悔しながらスクリーンに目を凝らす。

 

あれ?えらいもっさりしてんな。あれ、ここって4K対応してんの?

 

田舎のミニシアターのサブ館にそんな最新設備あるはずなかった。多分本館にもない。

 

じゃあ4Kじゃないんじゃないかとか思いながらも田舎で見れるだけでありがたいんだ。

 

しようがないよねということで納得した。田舎者はあきらめがいいのだ。

 

5~6年ぶりに見たブエノスアイレス

 

ほら、DVDもBDも持っててもそうそう見ないから。改めて大好きな作品。

 

最新設備のスクリーンで見てないからアレなんだけど、

 

やっぱり映像はきれいになってる。と思う。

 

特にカラーのシーンよりモノクロのシーンのほうが鮮やかになっていたと思う。

 

てか、だんだん普通に愉しんでいたね、作品を。

 

音と映像のコラージュの中で自然とトニーとレスリーの関係性が見えてくる。

 

しょーもない説明シーンは一切ないんだよね。

 

冒頭の激しいセックスシーン以降もあんなにずっとくっつきまくってたんだとか、

 

細かい心の動きも実に繊細に表現されていたんだなぁと新たな発見。

 

自然とストーリーの中に入っていき、チャン・チェンが出てきた頃から物語の終焉を予感する。

 

以前観た時は突然終わった気がしたけど、そんなことないね。展開がしっかりある。

 

エンドロールが4K製作スタッフの分なのか、オリジナルより長かったと思う。

 

いい映画を観た後は気分がよかった。

 

パンフレットは注文しなかったからチラシを1枚もらって帰った。

 

あと入場の時にスタンプカードをもらってたか。WKW4K作品全部は見ないなぁと思いながら受け取った。

 

階段を上り劇場を出ると、スキンヘッドの男性が前を歩いていた。

 

どうやら同じ映画を見ていたらしい。あのおじさんもゲイかなとか思いながら後姿を見た。

 

ほんの一瞬、禿げたおじさんゲイだ!と心の中で思ってしまいそんな自分を反省した。

 

勝手な認定はダメだし。禿げたおじさんゲイだとして何が悪い。

 

そもそも端から見れば僕自身もただのおじさんゲイだし。

 

僕もあのおじさんも同じ。みんな同じ孤独な人間なんだよ。知らんけど。